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99%の真実と1%の嘘

【スパドラ】デビュー当時と今の音楽性の変化について考えてること

(2019/6/20:追記・改訂しました)

 

興味深い記事を見つけたのでリスペクト。

keebidan.hatenablog.com

 

かつて自分も3rdシングル『Monster!』()をきっかけに丸一年離れた時があった。

厳密に言えば2ndシングル『ワチャ-ガチャ!』からすでに雲行きが怪しく、ここだけの話、このリード曲はスパドラでやる必要がないんじゃないか?と思ったほど。その理由はこの方みたいに、スパドラと言えば重低音が効いたロックだろ!って思ってたから。

とは言え表題曲にさえ目を瞑れば2ndシングルのカップリングには"Mada' Mada'"っていう従来のファンが満足するようなアツい曲もちゃんと収録されてたし、3rdシングルにだってエモーショナルロック全開の"SOUL FLAG"()っていう曲もあった。でもその時の自分は不純な物が混ざってしまってるのがなんか許せなくてろくに聴くことも正当に評価することもできずにいたっけ。

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現在はすっかり考え改まってどれも軒並み好評価なんでご安心を。

 

本当に今思うとめっちゃ幼稚でアホみたいな話なんだけど、それほどまでに彼らが打ち出す音楽に対してどこまで熱狂させてくれるのか本気で期待してたんだろうね。だからその当時の自分みたく、デビュー当時に標榜していた「Dubstep×Rockのエモーショナル重低音」を求める声が今でもあって全然いいとは思ってる。

ただ知ってのとおり、今のスパドラが掲げてるのは「ミクスチャーユニット」としてのありとあらゆる音楽を取り入れようとする路線が主軸となってるから、旧コンセプトの音楽を勝手に期待して、結果思ってるのと異なる楽曲が提示され、勝手に幻滅してしまうのはもう違うんだろうなって。

 

ロックバンドを熱心に追っかけたことがある人ならわかるかな?

最初はエネルギッシュだったのに、活動していくに連れて落ち着いてしまうアレ。

一例として、ロック好きならご存知であろう【Bring Me The Horizon】という有名なバンドは始めはとても攻撃的で刺々しいこういった楽曲が大半だった。

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スパドラと同じで路線としては攻めた初期コンセプトのよう。

そして今現在はと言うと人が変わったように多様な音楽をやっている。

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この変わりようもまたスパドラの流れと似てる。

やろうと思えばギャーギャー騒いでゴリッゴリに楽器を掻き鳴らすだけのいかにもな売れ線曲をつくり続けることもできただろうに、そういったことはやらずに新しいことに挑戦していこうとする前のめりな姿勢を取ったり、あえて茨の道を進もうとするのはなぜなのか?

それはインタビューでボーカルのオリヴァーも言ってたけど「ロックには変化が少ないし、細かなジャンルの境界線だとかルールだとかが多すぎる。ギターとドラムのサウンドが必ず入ってなければいけないとか、そんなのは今では全く新鮮じゃない。」「音楽は常に新しいものが生まれて更新していくものなのに、ロックはちっとも進化していないんだ。」(引用:https://nmmag.jp/?p=75761)と指摘してるように、常に上昇志向であるならロックという存在は時に窮屈に感じてしまうんだろうなと。

 

スパドラ側もそれに薄々気づいていたのかどうかはわからないけど、ここ最近の楽曲を聴いていると以前ほど重低音が効いたロックというくくりにこだわることはなくなってきたように思う。もちろんかつての路線を愛してるファンを失望させたいわけじゃないからハードなナンバー(BADASSやUntouchable MAX())は今でもつくられてるものの、以前ほど全面に打ち出すことはしなくなったかな。

その傾向が顕著に出てるのが発表したばかりの"Don't Let Me Down"という曲。

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これはもはや「スパドラ変わっちゃったね」って言われても仕方ないし「ロックサウンドどこいった?」と言われても仕方ないでしょう。ただよくよく聴くと、彼らが始動した時から持ってる核がブレてしまったわけじゃないというのがわかる。表面的なサウンドにだけ気を取られていたら絶対見落としてしまいがちなモノがまだそこにはあって、まぁそれがなんなのかは自分自身の頭で考えてもらうとして、やっぱりねファン側も時間はかかっても一緒に成長していかないとダメなんだと思う。

 

どうあがいたって多少なりの路線変更っていうのは絶対避けられないこと。成長しない人なんていないわけで。活動していくに連れてやりたいことが変わるなんて特にロック路線を歩んでた人ならしょっちゅうあることだし、それはバンドのみならずダンス&ボーカルでやってる人も例外じゃなく。

ちょっと冷静になって考えればすぐわかったことなのに、あの時の自分は完全に頭からそれが抜け落ちてた。きっかけで言えば4thシングル『SWEET DEVIL』はSUPER★DRAGONの評価を改める良い起爆剤になってくれたのは間違いない。

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今後発売予定の3rdアルバム『3rd Identity』()でもマニアックな音楽が盛り込まれてると予想してますが、この作品は各メンバーの個性が凝縮されてるみたいなんで誰が何をどう捉えてるのかようやく知れる良い機会になりそうで結構楽しみだったり。

 

こうして路線が変わってもファンが減るどころかむしろ日に日に増えてるように感じるのは彼らがあの日のままいてくれてる影響もあるし、表現の幅が広がったことで何かしら取っ掛かりがあって好きになった新規参入者がいるという証拠でもある。これはおそらくロックな楽曲一本でずっとやり続けてたら中々辿り着けなかったはず。

 

過去の記事でも散々書いてるように、誰かに媚びる必要なんてまったくない。己が信じた音楽、表現、活動をやりたいようにやっていくのがいいに決まってる。その過程や結果、思うような作品が出てこなくてもそれはそれで構わない。大事なのは賛否両論あっても常に挑戦していくことだと思ってるから。

まぁできれば「どうしてそういう路線になったのか?」っていう話をインタビュー記事などでいずれ詳しく話す必要性はあると思ってて、そのへんを語らず有耶無耶にしてるから納得できないファンが一部いるのかもしれない。

 

そんなわけで長文失礼しました。

ここまで読んでくださった方はお疲れ様でした。