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適当に音楽とエンタメを楽しんでます。

映画『シン・ゴジラ』(ネタバレあり感想)

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(公開日:2016年7月29日)

■公式サイト:映画『シン・ゴジラ』公式サイト
■公式Twitterゴジラ (@godzilla_jp) | Twitter

 


単刀直入に言うと、ゴジラ』シリーズ初体験でも全然楽しめた

情報を極限まで削った予告編からしてどういった内容の映画になるのかわからず、あまり期待はしてなかった分、鑑賞後の反動がデカくて軽くハイ状態。

www.youtube.com

本編を全部観たからこそ言えるのは、予告編はこれで正解だった。

あくまでも「雰囲気」だけ感じられればそれで十分。

 

今回フツーの映画館で観てしまったから、巨大スクリーンに座席が揺れるほどのド迫力音響で観れるIMAX仕様でもう一回行こうかと思ってるほど。

賛否両論はあるけどクサいほど大絶賛する感想が異常に多かったから『ズートピア』の件と同じで懐疑的になってたのに、やっぱ食わず嫌いはいけない…。

 

なんかもう、何を話してもネタバレになりそうなので、続きはのちほど。

 

 

(以下、盛大にネタバレしてるので鑑賞後にどうぞ)

 

 

 

 

 

爬虫類のような初期形態と破壊

まず始めに。ゴジラの初期形態がめちゃくちゃ気持ち悪い。

異類異形の怪物が出てくるホラーゲームはいろいろやってきたけど、キレイすぎないCGも助けて、他の追随を許さないほどの見た目に生理的嫌悪感を抱いた。

そしてそれが急速に進化していき、自分がよく知ってる「ゴジラ」の形態になると、あとはもうやりたい放題。

 

初期形態と同じく、ひたすら東京を破壊しながら突き進んでいき、倒壊しそうなマンションの一室が映ると、これからまた新しい一日が始まろうとしてる平穏な親子の日常が瞬く間に終わりを迎える。

このシーンだけでも心に訴えかけてくるものはあったから、まだ生きて逃げ惑う市民がちょこっと出て、その一方で逃げ遅れてしまい瓦礫の下敷きになってる人がチラッと映る程度に一般市民の描写を留めたのが逆に深く記憶に残った。

 

 

矢継ぎ早に与えられる情報

(一部の人物を除いて)始めは「机上の空論」ということで楽観視していた日本政府も、実被害に及んでしまったこの緊急事態に自衛隊の防衛出動を要請。

前例がないことと、憲法・法律もあって決定に至るまでの会議シーンが長いんだけど、緊迫感からか、演者のセリフがとにかく早口。難しい単語を出してズラズラズラズラと句読点もなく話し続けるから理解できるのは断片的なものだけ。しかも聴覚から入る情報の他に、視覚的にも役職と名前のテロップ、文章、兵器名などが数秒の間で読み切れないほど容赦なく挟み込まれるから情報量が多すぎて追うのが本当に大変だった。

 

ただそれでも物語を追うにはあまり支障はなかった気もする。

今現在進行形で何が起きてどう対処しようとしてるかの「流れ(展開)」さえ掴んでればセリフをすべて理解できなくてもモヤモヤせず鑑賞できるもよう。

 

 

自衛隊による「タバ作戦」の決行

んで、いざゴジラヘの総力攻撃が始まると、まるで効いてない。

表面は超強力な防弾性・対爆性があるようでミサイルすら「(蚊が止まったか?)」ぐらいの無愛想なリアクションしかしない(笑)

 

このままでは倒せないと踏んで基地から政府へ「武器の無制限使用の許可」を申請すると、決定権を持つ総理が一点を見つめ「許可」を出す。

そしたら待ってましたと言わんばかりに戦車や大型火器が次から次へと出てきては一発たりとも市街地に当てず、ターゲットにのみ全弾命中させる描写が個人的にすごい良かった。

 

ここでのシーンは緻密に練った構成だったみたいで、フィクション映画だけど現実に起きてしまった場合の対処・処置をリアルタイム中継で観てるような迫力だった。

togetter.com

久々にパンフレットを買ってしまうかもしれない。

 

 

事態はどんどん酷くなる

日本の武力だけでは歯が立たず、アメリカ軍にも出動してもらって地中貫通爆弾を命中させるとこれはゴジラヘの有効打となった。が、それも束の間、体内にある原子炉を使って放射能を含む熱線で攻撃した戦闘機を呆気なく撃墜。

背中からいくつも出した熱線を四方八方に当てると建ち並ぶビル群を破壊しながら、政府要人が乗ったヘリも巻き添えを喰らい、そのあとも口から放射火炎を吹いて辺り一帯は火の海。東京の街は見るも無残な光景へと一変する。

 

期待させてから、一気にどん底まで突き落とすこの展開、ちょっとウルっと来た。

さっきまで動きが少なくて何を考えてるのかハッキリせずに不気味だったゴジラが初めて感情を表に出し、生き物だってことを再確認させられたシーンでもある。

 

 

やられっぱなしで終わらない

厳しい状況でも解決策を見つけ、一丸となって不眠不休で働く姿がなんとも日本人らしくて、身を削りながら前向きに行動しようとするシーンは中々。

そんな人達を裏で支えてる、片桐はいりさんによる息抜きシーンもこれまた良い。

 

再び会議のシーンになるとエヴァンなんとかで聴き覚えのあるBGMが流れた時は、あれ?と思ったけど(笑)、名づけて「ヤシオリ作戦」が始まるとここからはトントン拍子でゴジラを追い込んで凍結化させる。

よくあるハリウッド映画だったらラストは大騒ぎしながら喜ぶんだろうけど、まだ油断できずに嬉しさを押し殺した表情をする、長谷川博己さんにシンクロするかのように自分もしばらくは胸をなでおろせなかった。

 

見所はいっぱいあるけど個人的に、鉄道方面からの攻撃"無人在来線爆弾"でゴジラを足止めするシーンはお気に入り。

 

 

総まとめ

自分みたく純粋に特撮そのものが好きな人なら観て損はしないと思う。まぁ得の保証はできませんが最高の作品だった。とだけ言っておきます。

 

ここではあえて触れなかったリアル世界での問題提起も劇中ではズバッと指摘されてるので、それについて考えてみるのもアリなのかなぁと。その他にも考察しがいのある意味深なシーンもエンドロールに入る直前にあるので、それについて予測を立てた感想もこれから漁ってみたい。