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適当に音楽とエンタメを楽しんでます。

【アルルカン】2ndフルアルバム『Utopia』を聴いた感想

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■公式サイト:アルルカン OFFICIAL WEBSITE
■公式Twitterアルルカン Official (@Arlequin_offi) | Twitter

 

前作の1stフルアルバム『ニア・イコール』では、これまで出してきた1stシングル『Eclipse』~3rdシングル『墓穴』のわかりやすく攻め込む荒々しい音とは対照的に、聴かせるミディアムバラードが多かった。

シャウトもあえて少なくしたような内容でその当時は漠然とした物足りなさを感じていたけど、単純なサウンドだけの激しさだけじゃない、聴けば聴くほどクセになるアルルカンの良さに気づくことになる4thシングル『ジレンマ』以降の作品から「詩」にも注目してみると、驚くほど聴き方が変わり、1stアルバムも一周回って好きになっていた。

 

そんな流れで『ジレンマ』含む、5thシングル『道化ノ華』~7thシングル『PARANOIA』までが収録された現時点での傑作、2ndフルアルバム『Utopia』についての感想をつらつらと書いてみます。

 

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正直、今作も曲違いがあったらどうしようかと思ってたけど、今回は一切なし。

初回盤は13曲。通常盤のみ"棘"という曲が入って14曲だったので、通常盤一択でした。

 

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この試聴動画は万人受けしそうな部分が切り取られてるせいか、わりと落ち着いた印象を与えてますが実際、この『Utopia』は吐き出したい感情が結構あるみたいでシャウトがちょくちょく登場。それに寄せてサウンドも重苦しく、激しい曲調がほとんど。

 

中でも私的に気に入ったのは"omit"という曲。

詩中に某猫型ロボットのことが出てきたり、半狂乱で「♪「楽」しいいぃいいいってなあぁああ!!!!原文ママ)」と叫んだり、遊び心がありながらも伝えたい言葉はまったくブレておらず、その上でしっかりライブのことも考えてコール&レスポンスができそうな部分もあるから盛り上がること間違いなしかと。

 

 

今作のリード曲が"Utopia"ではなく"境界線"になってるのは、まずは境界線をもって「Utopia(理想郷)」に繋げていきたいのかな?って思った。

そのまま、区切りたい。って意味なのはわからないけど、"境界線"には過去に歌った、ある楽曲の一節を取り込んだフレーズが登場するのも意味ありげ。

 

そして"Utopia"が始まると、今作唯一のミディアムバラード調に乗せながらダメ人間と共に目指して変わっていきたい「理想」を教えてくれる。

この余韻から一番最後に収録されている"残響"はほんっとに一聴惚れした。

これから新たに始まる何かしらの出来事を予感させるような、さっきまで暗かった楽曲続きだったのがここに来て、雲間から陽が射してきた印象。曲が進むに連れて「♪僕は僕を越えていく。」という決意が歌に現れてるのもいいなぁと。

 

 

最後に。このアルバムを最初から最後まで聴いて感じたのは、前向きな気持ち。これまでの絶望から逃れる術を探して散々吐き出して、傷つきながら思い知り、ようやく在るべき姿に変わって進んでいくという、この新展開には胸を打たれた。

この事実を届けたい。伝えたい。なぁんて想いはその場限りで一瞬で消えてしまいがちだから、いつまでも響かせたい。っていう風な言い回しはすごい気に入ってる。

 

標榜している『Utopia(=掴むのではなく追い続けるモノ)』が物語仕立てで詰まったこのアルバムは見限って離れてしまった人にこそ聴いてもらいたい。

 

 

 

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