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適当に音楽とエンタメを楽しんでます。

映画『ちはやふる -上・下の句-』(ネタバレあり感想)

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(2016年3月19日[上の句]公開)

(2016年4月29日[下の句]公開)

■公式サイト:http://chihayafuru-movie.com/
■公式Twitterhttps://twitter.com/chihaya_koshiki

 

 

あまり聞き馴染みのない「スポーツかるた」を題材にしてるということと、事前に公開されていた予告編からして面白さ全開だったから期待を胸に、『上の句』を観たら…それはそれは純粋に面白くって、迷うことなく『下の句』も鑑賞してきました。

 

まったくと言っていいほど原作の知識はないにも関わらず、ここまで惹きつけられたのも根本的な物語の良さもさることながら、登場人物への感情移入がしやすかったからかと。

それはひとえに演者によるキャラクター性であったり無理を感じさせない構成力などが成せる結果だったんでしょうけど、"かるたへの情熱"を押し出すためにもこの手の作品では珍しく恋愛要素を薄めてるのが私的には良かったなぁと思った点。

 

それからもう一つ良かったと思ったのは、かるたパートになった途端の張り詰めた緊迫感と爽快感がうまれるあの瞬間。

日常パートでも息抜きはあるけど悶々とした感情が結構あったから、その溜まりに溜まったモノをかるたを通じて出しきっていた場面が素晴らしい。

札を取る前の「無音」という「音」の演出にもドキドキさせられました。

 

子供から大人まで楽しめる映画の代表作!と言っても過言ではないですが、こういう映画を10代の頃に観ておきたかったなぁ(笑)

 

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(※ここから先、ネタバレを含んでるので未鑑賞の方はご注意)

 

 

 

 

 

上の句では学校生活でのおちゃらけた描写が多く、やり過ぎってぐらい原作をリスペクトしてそうな"ある癖"をこれでもか!!ってくらい出してて、主人公の他に脇役っぽい人物もただの引き立て役として終わらせない心理描写もお見事。

それが下の句でもしっかり反映されていたのも少しウルッときた。

 

両部ともに、千早と新がいいムードになってると太一がムッとするのも甘酸っぱい青春が溢れててニヤニヤしてしまう(笑)

けれども新にとっては太一には千早がお似合いと思ってるんだよね…。


あと下の句で初登場した、どこか棘のある詩暢(かるたクイーン)が千早との対戦でだんだんと表情が朗らかになってくるのも好きなシーン。

エンドロールが流れる直前の対戦のとこも今後どうなるんだ!?と思いきや…

 

まさかまさかの続編が決まったみたいで、こっちとしても嬉しいかぎり('ω')

 

 

最後に。本タイトルにも関係してる【千早振る】と似た意味の【荒ぶる】の違いについて、劇中でかなちゃん(大江奏)に力説されたのが突き刺さった。

 

kotobank.jp

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これらの言葉を駒に喩え、「軸のあり方で動きが変わる」ってことなんだけど、軸がブレブレだと回り方も歪で見た目にも落ち着きがない。しかもすぐ倒れてしまう。(=荒ぶる)
でも真っ直ぐに凛とした軸さえあれば、駒もキレイな回転模様を描き続け、その勢いのまま魅了もさせるわけと。(=千早振る)

 

この"軸"ってのをどう捉えるかは観た人によりけりですが、自分はあの小学生時代から交流を持ってる3人と一緒に闘ってる部員含む仲間全員との"繋がり"だとそう解釈してみました。

現実世界における自分自身の軸もなるべく、一本筋を立てて行動しなきゃなぁと戒められた場面でもある。

 

とにかく劇中には「百人一首」の言葉がちょいちょいでてきて、それが人物の思考や動きにリンクしてくるから、意味をしっかりと理解してから映画を観ればより一層のこと今作品にのめり込めそうな気がしました。

 

千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは

在原業平朝臣(17番)『古今集』秋・294より引用)

 

 

主題歌を担当してるPerfumeの楽曲「FLASH」も必聴。

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