REAP // SOW

適当に音楽とエンタメを楽しんでます。

笑いと感動が目まぐるしく押し寄せる。デラックス風味となって帰ってきた、舞台「ギャグマンガ日和」。

2016年4月9日(土) AiiA 2.5 Theater Tokyo
舞台 増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 デラックス風味
開場 12:30 / 開演 13:00

 

【アフタートーク】

「普通田家 家族会議」(鎌苅健太 / 宮下雄也 / 増井みお / 若狭ひろみ)

 

f:id:horonnk:20160412111150p:plain

(※2016年4月6日(水)~4月10日(日)までの公演)

 

先に言うと、昨年お披露目されたほうは観れていないので、今年が初観劇。

調べたところ…大体の流れは初演時と一緒ながら、随所に新たな要素(デラックス風味)を加えたもよう。

 

一応ベースとなる「ギャグマンガ日和」は元から原作の大ファンでコミックス版だけでなく、アニメ版も視聴済みだったこともあり、ひょんなことでこの舞台の存在を知ったからにはもう行くしかないよな、と。

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

前説

開場されて席に着くやいなや、会場内にはNHK教育Eテレ)で扱ってそうな子供向けのBGMが流れていて、ステージ上にはカラフルな積み木を模した手仕上げ感溢れるセットが組まれているもんだから、これから起こる出来事がまったく想像つかなかった。

 

通常なら開演前までロビーの物販や指定席で時間を潰すんだけど、始まる10分前ぐらいに突如として前説をするためだけに生まれてきたというノリを引っさげた男女数名が現れ、ジワジワ会場の空気をあたためようと饒舌なトークを繰り広げいい準備運動に。

 

ただそれだけで終わることなく、中盤あたりに今回の舞台からゲスト追加された新キャラクターの細道コンビこと曾良くんが手押し車(芭蕉さん)を引き連れて颯爽と登場すると黄色い歓声と笑い声がどっと湧いた。

この二人はとにかく口調といい行動といい、原作にやたら忠実で「手押し車か芭蕉さんかで迷い、これは"手押し車"だと確信しました」って、淡々と説明する曽良くんに全力でツッコミを入れる芭蕉さんのやり取りがもうツボ(笑)

それから俳句を詠む場面でも「(駄作だったら)次の誕生日は来ませんよ」と恐ろしいことを言ってみせたり、長い竹槍を持ってきて突き刺す気満々のポーズで待機してみたり…と、本編前のサプライズ演出は大いに楽しませてもらいました。

 

 

本編

主人公・普通田ふつお(平田平男がモデル)を基軸に、根っこの物語は「終末」(6巻92幕)の回をベースにしてあらゆる話に絡めながら展開していく流れ。

時間にして約2時間強あったのかな。体感だとちょうどいいくらいだった。

ステージ上は二階層にわけた「メインステージ」と「サブステージ」の使い方が巧みだったから回想シーンへの切り替えや司会者役の登場の仕方も無理なく出てこれて、ド派手な舞台装置は吊り下げ式の椅子ぐらいだったけど、アクション演劇じゃないからこれでも十分なほど。

 

まさかの泣かせるシーンもありつつ、基本的にはハイスピードに面白い場面が次から次へと転換していくもんだから、詰め込まれた膨大なネタをたまに拾いきれなくて見落としがちなところが正直あった。でも細かいことは気にしないで今起こってることをありのまま楽しむ方向へと早い段階から頭を切り替えて以降、とにかくずーっと笑いっぱなしでした(笑)

 

ピックアップしたいシーンは数多くある中でもやはり、初めてギャグマンガ日和に触れて腹筋を根こそぎ持ってかれた「死んだ私とアマンダさん」(3巻33幕)からの磯貝龍虎さん扮するアマンダさんは2.5次元になっても強烈なインパクトを放ってた。

霊なのに実体に触れられることから、ガラス窓をすり抜けられないあの"伝説のシーン"も完全再現されていて会場内からは\がんばれ~!!がんばれ~!!/とあたたかい声援が送られ、達成した時には大歓声と拍手が巻き起こり、この舞台は自由だなぁと(笑)

 

他にも箇条書きですが、こんなところ。

  • アイドル役は現役アイドルだということ
  • ラヴ江だけやたら金かかってそうなギミック
  • 宇宙への通信が出てきた時の空間演出がキレイ
  • ダブルスカート平井の迷言「歩きにくい事この上なし」が聴けた
  • ふつおとクマ吉くんのゲームのやり取りが微笑ましい
  • その流れでレッツ剛田のくだりも出てきた
  • 飛鳥コンビこと、太子と妹子のゆる~い対話がそのまんま
  • 超必殺「飛鳥文化アタック」が観れた
  • 前説にも出てた芭蕉さんと曽良くんがやっぱ面白すぎる

 

それから、ふつお役の鎌苅健太さんのエネルギッシュなコメディ&シリアス演技も終盤まで惹きつけるものがあったし、普通田家の父親でもある父之介役の宮下雄也さんの芝居への熱量も凄まじかった。このお方が舞台に登場して何かやらかすたび、空気が本当にガラリと変わる。

一挙手一投足がすべて面白さに繋がっているみたいで、初観劇ながらも公演ごとにアドリブをきかせて変えてるだろうなぁとも感じさせられた。

 

あくまでも舞台版のギャグマンガ日和はコントではなく、演劇。だから物語の合間に感動的な展開やお芝居が過ぎるシーンが来たとしても違和感はなかったです。

 

 

アフタートーク

この日観た回は、普通田ファミリーと急遽、閻魔様が特別出演してふつお(鎌苅さん)と父之介(宮下さん)が率先しながらみんなに話を振ってました。

 

特筆すべきは今回の舞台を演じることになった話題が出た際、宮下さん的には始め「アイドルが舞台に出るのは利権を使ってそうで快く思ってなかった」とのことで、それでも普通田ふつ子役の増井みおPASSPO☆)さんの演技に対する想いと光るモノをみてから徐々に悪いようには思わなかったとも語り、そんな増井さんは宮下さん(父之介役になってる最中)を初めて見た時に「関わっちゃいけない危ない人かと思った」と話してたのはちょっとウケた(笑)

 

それからなぜか鎌苅さんが良いことを言おうとするたび、マイクのワイヤレス機能が不調で途切れてしまい、最終的には最上級土下座ポーズをしながら足元にあるフットマイクを使って締めの挨拶をするという、なんともこの舞台らしい面白さを最後の最後まで保ちながらの幕閉じとなりました。

 

 

 

目の前で演者さんがその日の空気をよみながらお芝居を繰り広げてくれる舞台タイプの"ライブ感"ってやつにここ最近はやたらとのめり込んでて、新しい分野に踏み出すきっかけによく知ってる原作の舞台を観劇しに行けて良い気分転換になりました。

 

この舞台も去る4月10日に無事千秋楽を迎え、集合写真を見てても活力が滲み出ててめっちゃくちゃ楽しげ。

 

 

 

これからは収録タイプの芝居畑だけでなく、少しでも面白そうだな!と思ったストーリー仕立ての舞台やミュージカルなど、お目当ての役者さんがいても・いなくても積極的に興味を持って足を運んでいきたいな。